「見た目は整っているはずなのに、反応がない」
既存カタログを見返して、そんなモヤっとした感覚を抱えたことはありませんか。
情報も写真も一通りそろっている。
社内の確認も問題なく通っている。
それなのに、営業からは
「説明が必要ですね」
「結局、口頭で補足しています」
と言われてしまう──。
カタログ制作の現場では、この“ズレ”が驚くほど頻繁に起きています。
しかも厄介なのは、「大きな失敗」ではないこと。
致命的に悪いわけではない。
でも、成果につながらない。
じつはその原因、派手さやデザインセンスの不足ではありません。
多くの場合、「伝え方の設計」が途中で止まっているだけなのです。
この記事では「カタログ デザイン」をテーマに、実務の現場でよく見かける“伝わらなくなるポイント”を10個に分解して整理します。
読み終えたとき、「全部変えなくても、ここから直せばいいのか」そんな課題が見つかることでしょう。
なぜカタログは「伝わらなくなる」のか
情報は足りているのに、反応が薄い理由
カタログの反応が悪いとき、真っ先に疑われがちなのが「情報量」です。
正しい資料はそろっているのに、印象に残らない。
その理由は、「伝わる構成」になっていないことにあります。
デザイン以前に止まっている“設計”
誰に・どこで・どう使われるのか。
この前提が曖昧なまま制作が進むと、「全部大事」という結論に陥りやすくなります。
改善ポイント①〜③:構図に関する見直し
ポイント① 主役が決まっていない
写真・コピー・図版が同じ強さで並んでいると、見る側は無意識に迷ってしまいます。
ポイント② 写真が多すぎる
写真点数を増やすほど、印象は分散しがちになります。
ポイント③ 見開きで完結していない
展示会や営業の現場では、一瞬で要点が伝わる構成が重要です。
改善ポイント④〜⑥:情報設計のズレ
ポイント④ 情報の階層が整理されていない
見出し・本文・補足の役割が混在すると、読む側は疲れてしまいます。
ポイント⑤ 「削れない理由」が感覚論になっている
削ることで初めて伝わる情報もあります。
ポイント⑥ Webや営業資料との役割分担がない
すべてをカタログに詰め込む必要はありません。
改善ポイント⑦〜⑨:導線の設計ミス
ポイント⑦ ページの並びがストーリーになっていない
課題→解決→製品。
この流れが理解を助けます。
ポイント⑧ 営業が使う前提になっていない
実際の使われ方を想像する視点が重要です。
ポイント⑨ 行動につながる出口が用意されていない
読後のアクションが設計されているかが鍵です。
改善ポイント⑩と、外部視点を入れる意味
ポイント⑩ 「違和感」を言語化できていない
悪くはないが、手応えがない。
その感覚は、見直しのサインです。
おわりに:全部を直さなくてもいい
ここまで10の改善ポイントを見てきましたが、すべてを一度に直す必要はありません。
「今のカタログで、一番引っかかっているのはどこか」
そこを一つだけ言葉にすることのほうが重要です。
構図なのか、情報量なのか、導線なのか。
違和感を整理するだけで、次の一手は見えてきます。
形になってからではなく、「まだモヤっとしている」段階だからこそ、外部の視点が役に立つ場面もあります。
今のカタログを前にして感じているその違和感。
それは、改善の入り口かもしれません。
